ここまでキーワード選定についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
集客ホームページをつくるために、キーワード選定が、いかに重要な作業なのか、少しでも伝われば嬉しい限りです。
ただ、キーワードを選んだだけで、SEOのすべてが解決するかというと、そう単純な話ではありません…。
実は、もう一つ大事な作業である「キーワードマッピング」が残されているんです💦
キーワードマッピングとは、選んだキーワードに対し、どのようなコンテンツを作り、そして、ホームページの、どこに配置するかを考える作業のことです。
言い換えると、ホームページの設計図をつくるということ。
SEOを生かすも殺すもキーワード選定次第ですが、選んだキーワードを生かすも殺すも、キーワードマッピングにかかっている。と言えるほど、ディースケ個人としては、重要な作業と捉えています。
と言うことで、キーワード選定の最終章として、この記事では、キーワードマッピング(選定したキーワードを用いたサイト設計)について、ディースケなりの見解・アドバイスをお伝えしていきたいと思います!
この講座の目次
SEOを考えたサイト設計は、1ページ 1キーワードが基本。
1ページ1キーワードの法則?
1キーワードに対して、1記事書かなきゃいけないってこと?
法則と言うと、ちょっと大袈裟過ぎちゃいますが…💦
SEOの基本として、「1キーワードに対して、1ページを用意する。」というのが、王道とされています。
もちろん、必ず上位表示できるといった、絶対的な方法ではありませんが…
ただ、Googleの評価方針や、ユーザーの検索意図・利便性をロジカルに考えていくと、この 1ページ1キーワードの法則が、もっとも良いと気付いていただけるかと思います。
なぜ、1ページ 1キーワードなのか?
結論からお伝えすると、検索している人達は、自分の疑問を解決する、最適な情報だけを、早く読みたいと思っているからです。
ちょっと、漠然としていてイメージが湧きにくいですよね💦 では、一例として、「確定申告のやり方」をレクチャーする情報サイトを作る場合で、考えてみましょう。
まず、最初に、「確定申告のやり方を求める人」は、どんな人達でしょうか?
会社の社長さんや、役員のお偉いさん、個人事業主はもちろん、副収入を得たサラリーマンもいれば、パート主婦さん、退職した方など、さまざまな立場の人がいますよね?
きっと、それぞれの立場によって、知りたい情報も、不安に感じているポイントも異なると思いますが…
全ての人に向けて、1つのページだけで、情報を提供したとしたら、果たして、みんなにとって、分かりやすい記事になるでしょうか?
僕が知りたいのは、会社員が副業収入を得た場合の確定申告についてだけだよ!!
他の情報は興味なし!
ワシは、退職金の確定申告の情報だけ知りたいんじゃ。
アレコレいっぱい書かれていると、自分に必要な情報を見つけるだけでも大変じゃ…💦
こんな不満が、ワンサカ出てきちゃいそうですよね💦
1つ1つの説明が丁寧に書かれていたとしても、読み手にとって、自分には関係がないと感じる情報は、ノイズでしかありません。自分にとって不要な情報が混在していると言うことは、読み手にとって分り難い記事になってしまうんです、
タダで情報提供してやってんだから、わがまま言うんじゃねぇよ!って思うかもしれませんが、きっと、アナタだって、情報収集をしている時は、同じように感じてるでしょ?(笑)
自分にピッタリの情報を求めて、検索ワードを打ち直したり、複数のサイトを渡り歩いてるハズです。
つまり、読者に満足してもらうためには、その人が、「必要としている情報」と、「必要になるだろう情報」を分かりやすく、まとめてあげる。
そんな、おもてなしの精神が求められるってことです(笑)
となると、サイト設計図は、こんな感じで、分けたほうが良さそうだな。
読み手のニーズを把握して、キーワードマッピングをする。
読み手の立場・状況が異なれば、求められるコンテンツも異なる。
と言うことで、ホームページの構成を、「会社経営者向け」「個人事業主向け」「会社員向け」「退職者向け」「パート主婦向け」と分けた訳ですが、それぞれの立場の方が、「この記事があって助かった!」って満足してもらうためには、それぞれが、一般的にどんな悩みや、不安をもっているのか把握しなくてはなりません。
その通り!
サジェストワードや、関連ワード、Yahoo知恵袋などを中心に、それぞれの立場の人がどんな検索をしているのかリサーチすることで、その方々の知りたい情報を先回りして、用意してあげることができますね。
ここでは、「会社員向け」のコンテンツ考案を例に、ご説明していきます。
サジェストワードや、関連ワードの収集は、無料ツールで1つ1つ調べても良いのですが、ディースケは、内緒でご紹介した SEO分析ツール COMPASS を持っているので、ツールに丸投げして、楽をさせて頂きました(笑)
また、検索ニーズを視覚化できる無料ツールとして、ご紹介した Keysearch Beta で、ざっくりと全体像を把握してみましょう。今回調査したキーワードは、「確定申告 会社員」です。
「確定申告 会社員」のキーワードマップ
「確定申告 会社員」や、「確定申告 サラリーマン」と言ったキーワードで検索した人の、関連ワードや、サジェストワードをザックリと調査したところ…
世の会社員の方々は、以下のようなケースで、確定申告の情報を探していることが分かりました!
ちなみに、副業しているサラリーマンの皆さんは、「会社に副業していることがバレたくない…」とか、「いくらから確定申告すべきか」って不安を抱えている人が多い模様💦
確定申告を調べてる会社員の傾向
- サラリーマンで、2000万円以上の高額所得があった人
- 医療費控除をしたいと考えている人
- ふるさと納税をした人
- サラリーマン大家さんとして、家賃収入がある人
- 住宅ローン控除を受けたい場合
- 会社員から、個人事業主になった人
- 転職をした人
- 株、FX、仮想通貨などで所得があった人
- 副業収入があった人
- オークション・メルカリなどで収入があった人
- 奥さんに収入があった人
ってことは、ここでも、それぞれのニーズに合わせて、コンテンツを分けてあげた方が喜んでくれるよね✨
つまり、サイト設計図は、こんな感じになるってこと!
1キーワードと言うより、実は、1テーマ 1ページ。
あのさ、「確定申告 会社員 大家」と、「確定申告 会社員 家賃収入」って、同じ検索意図だよね…?
1キーワード 1ページの法則を絶対とすると、これも別々に書かなきゃいけないの?
とっても良い質問ですね✨
「確定申告 会社員 大家」と、「確定申告 会社員 家賃収入」のように、検索キーワードは違っても、同じ状況におかれ、同じ情報を求めていることが想像できるケースが、数多く見つかるハズです。
1キーワード 1ページの法則を絶対条件にすると、それぞれのキーワードに対して、1ページコンテンツを作ることになっちゃいますが、求められている情報が同じですから、ピッタリ同じコンテンツになっちゃいますよね?
ユーザーからしてみたら、どっちを読めばいいのか混乱しますし、仮に読んでくれたとしても、「どっちも同じコンテンツじゃねぇか!」って、不満にもつながります💦
「家賃収入があった、会社員兼大家さんの確定申告のやり方」と言った感じで、1ページにまとめてあげた方が、読み手の満足度は高まるハズですよね。
全員に共通のコンテンツは、全員にむけて提供しよう。
こんな感じで、「会社員」以外の方々もリサーチし、サイト設計図にコンテンツ案を組み込んでけば良いサイトが作れそうです。
それぞれの人が、自分にとって、必要とする情報に素早くアクセスできますし、自分に関係のない情報を目にすることもありません!
きっと、満足度は上がるハズですよね!
キーワードを調べていたら、どんな立場の人にも、共通の疑問の疑問があったんだけど…。
これ、毎回同じことを、それぞれの人向けに書くのはシンドイっしょ💦
みんなに共通の基本的な疑問
- 確定申告とは?
- 確定申告をしなかったらどうなるのか?
- 確定申告はいつまでにするのか?
- 白色申告のメリット・デメリット
- 青色申告のメリット・デメリット
- スマホ、パソコンでの確定申告のやり方
上に挙げられた情報は、どんな人にも共通の情報。
こういった情報を、それぞれの立場向けに書いてしまうと、同じコンテンツのページが、サイト内に大量に生まれてしまいますし、コンテンツも無駄に長くなってしまう可能性も出てきます💦
また、基本的な情報を混ぜ込むと、「そんなことは分かってるよ!」って不満を抱く人も出てくる可能性があるので、みんなに共通のコンテンツは、みんなに共通のコンテンツとして用意してあげるのがベスト。
分からない人だけが、直ぐにアクセスできるように、必要なところに、リンクを張っておいてあげると、満足度は高まるハズです。
ってことは、サイト設計図は、こんな感じにしていきゃいいのか!
だいぶ、サイト設計図がデキてきましたね!
どうでしょう?結構、分かりやすく整理整頓されたんじゃないでしょうか?
ディースケが個人的にサイトを作る時は、各キーワードの検索回数(検索ボリューム)などの情報も、この設計図にメモしたりします。設計図を見ながら、どの記事から優先的に書いていこうかを判断できるので✨
SEOでは、下層のページから評価されていく。
上の図は、サイト設計書の、「会社員」のコンテンツグループ(専門用語で、ディレクトリと呼びます。)だけにフォーカスした図ですが、実は、このサイト構成は、読み手にとって読みやすいと言うだけじゃありません!
SEOにおいても、多くのメリットがあるんです✨
ユーザーの読み易さ・気持ちを考えて、サイト構成を考えたら、自然と1キーワード1ページの構成になってるじゃん!
つまり、各ページが、いろんなSEOキーワードに対応できるから、強くなるってことかな?
その通り✨
補足してご説明すると、会社員のディレクトリの配下にあるページは、どれも 3キーワードの組み合わせに対応していますよね?
これらのページは、スモールキーワードに対応したページとして、成約率が期待できる、悩みが顕在化したユーザーを、機能的に集客してくれるんです!
これだけの多くのキーワードを、たったの 1ページだけで狙うのは現実的ではありません。このサイト構成は、ユーザーの利便性だけでなく、効率的にSEO対策が進められるんです!
また、新しいニーズを見つける度に、それに対応するページをドンドン追加していけば、いずれ、会社員の人たちが抱える 確定申告に関するあらゆる悩みに対応できるようになりますよね?
そうなると、どんな良いことが起こるのか想像つきますか??
「確定申告 会社員」ってキーワードで検索してる人は、具体的に、何を知りたいのか分からないな…💦
であれば、会社員の人たちが抱える 確定申告に関するあらゆる悩みに応えてくれてるサイトを、「確定申告 会社員」で上位表示させれば、ユーザーは喜んでくれるだろうな!
おぉぉ、検索意図が不明瞭な、ビックキーワードで、ポータルサイトばっかり上位表示されてる理由と完全に一致したじゃん!!
つまり、まず下層ページ単体が、対応するキーワードで評価され、その下層ページが充実すればするほど、上位の ミドルキーワードの評価が高まるって理屈なのか!!!
えっ、「確定申告 会社員」なんかで満足しちゃって良いの??
会社員のニーズを満たしたら、「確定申告 会社員」のSEO評価が高まるって言うならさ…
「退職した人向け」も「経営者向け」も「主婦向け」も、全部同じように対応しちゃったらどうなるか想像つくでしょ?
全ての人の、あらゆる確定申告に関するニーズに対応できたら、「確定申告 やり方」みたいなビックワードでも上位表示が狙えちゃうってことじゃん?
ちなみに、「確定申告 やり方」の検索回数(検索ボリューム)は、桁違いなんですぜ、社長(笑)
「確定申告 やり方」の月間検索回数を調べてみた。
Googleキーワードプランナーのデータを参照
「確定申告 会社員」の 16.9倍のアクセス数となると、こりゃ狙わない手はねぇぞ。
税理士さんなら、こういったサイト作れば、見込み客大漁ゲットで、ウハウハじゃんwww
これが、以前に紹介したオウンドメディア戦略ってやつだぜ、おいしいだろ?
サイト設計図を描くなら、マインドマップツール Xmindがお勧め。
ホントは、手の内を明かすようで、教えたくはないんだけどさ…💦
この記事の中で、ディースケが作ったマインドマップは、どうやって作っているのかを知りたい…ってお問い合わせを結構頂いたので、マル秘でご紹介したいと思います。
「お前、プロの癖に、無料ツールばっかり使って、マジでプロなのかよ!」って言われちゃうかもですが、以前にもお伝えした通り、ちょっと調べてれば、"プロの存在を否定してしまう"ような優秀なツールが、ゴロゴロ転がってるのがWEBの世界…
知ってるか、知らないか… それだけで大きな差が生まる訳ですね(笑)
Xmindは有料版もあります。
WEB業界の末端とは言えど、一応は、プロの端くれ…と言うことで、名誉挽回の為にお伝させて頂きますと…。
Xmindにも、有料版と無料版がありまして、ディースケは、有料版を使用しております(笑)
どうでも良い話ではありますが、無料ばっかり使ってる訳じゃないんだぞ!ちゃんと投資するとこは投資してるんだぞ!とカッコつけたかったのですw
とは言え、プロのプライドを保てるほど、高級なツールではありませんし、無料でほとんどの機能が使えちゃう太っ腹なツールなんで、わざわざお金を出す必要もないかと(笑)
1万円を投資するのであれば、間違いなく SEO分析ツール COMPASS に投資した方が、作業効率は格段にアップすると言うのが、ディースケの感想です✨
でも、キーワード選定が、とても重要であると言うことだけは伝わったはず… 皆様が、お宝キーワードを発掘し、ウハウハになることを祈っておりますぞ(笑)
さぁ、次は、集客ホームページ講座 6日目、SEO内部施策のお話になりますー!頑張ってくださいね✨
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