ここまでの講座では、ずっと、Googleの話ばかりをしてきましたが… 違和感を感じてた方も多いはず。
きっと、Googleじゃなくて、Yahoo!派の方もいらっしゃるでしょうし、もしかしたら、bing(ビング)、infoseek、gooなど、他の検索エンジンを利用している方もいるかもしれません。
SEOが、検索エンジン最適化って言うなら、Googleだけじゃなく、他の検索エンジンにだって最適化しないといけないんじゃないの?
Googleだけでも大変そうなのに、それ以外も考えなきゃいけないってなると、SEO大変そうだよね…って、不安もあるはず。
でも、ご安心ください!
現在のSEOは、Googleのみを相手にしていると言っても過言じゃありません。
この記事では、Yahooをはじめ、Google以外の検索エンジンのSEOについて、ご説明したいと思います!
この講座の目次
Yahooの検索結果は、実は、Googleが作ってた?!
ディースケが、ここまでの講座で、Googleのことばかり例に挙げていたのには、実は理由があります...
2010年7月27日、ヤフー株式会社は以下のような発表をしました。
Yahoo! JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供について
当社は、本日、Yahoo! JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供について、下記のとおり決定いたしましたので、お知らせいたします。
そう、ご存じで無い方も多いかもしれませんが、Yahooの検索結果は、実は、Googleが作ってるってことなんです。
つまり、Googleで上位表示されれば、Yahoo!でも上位表示されると言うことです(笑)
これは、ディースケが当時身を置いていたSEO業界では、かなり衝撃的なニュースでした。
なぜなら、Googleの検索アルゴリズム(仕組み)の導入を決定する前は、Yahooも独自の仕組みを持っていましたし、シェア率においても、Yahooが5割、Googleが4割って言われるくらい、Yahoo優勢の状態…
当時のSEOは、Googleだけでなく、Yahooも対象とされていて、それぞれ違う対策をしていたんですが…
このGoogleの検索エンジン採用の話により、SEOは、現在のようにGoogleをメインターゲットとするようになったんです!
Yahooは、Googleの検索結果を独自にアレンジしてる?!
Yahooが、Googleの検索結果を採用したとなると、必然的にGoogleもYahooも同じ検索結果が提供されるはず… なんですが、実は、ちょっとだけ違います。
以下は、Yahooが Googleの検索アルゴリズムの導入を発表した時のアナウンスの一部ですが…
Q2: Googleとの競争関係はどうなるのか?
A2: GoogleはYahoo! JAPANに対して検索エンジンを提供いたします。一方で、Yahoo! JAPANはユーザー向けにフィットするよう、YST/YSMと同様にYahoo! JAPAN独自の調整を加えながらGoogle の検索サービスをカスタマイズいたします。これはYahoo! JAPANのサイト上で検索サービスがどのような外観になり、利用者がどのように検索を体験できるかといったことも含まれます。その結果、利用者はYahoo! JAPANのサイト上で、引き続きGoogle のサイト上とは違う体験をすることができると考えられます。
参照 https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2010/0727a.html
と言うように、実は、Yahooは、ベースとなるGoogleの検索結果をカスタマイズし、Yahoo独自のスパイスを加えているんです。
SEOを勉強し、上位表示を狙う僕らにとって、どれほどのカスタマイズが行われているのか…気になる所ではありますが…
実際のところ、そこまで大きな順位差はないので、ご安心を。基本的に、Googleの検索結果も、Yahooの検索結果も、ほぼ同じような順位(検索ランキング)が表示されますので(笑)
では、どんなカスタマイズが行われているかと言うと、Yahooの検索結果には、Googleの検索結果では見られない、以下のようなアイテムが差し込まれます。
Yahoo知恵袋の検索結果
ヤフオクの検索結果
Googleと同じ検索結果とは言っても、Yahooの方が便利って思う人もいるはず。なかなか頭良いな!
Yahooは、今後もずっとGoogleを採用し続けるのか?!
もう1つ気になるポイントとしては、Yahooは、今後もずっとGoogleの検索結果を採用し続けるのか、否か。
これは、僕らSEOに取り組む者として、重要なポイントです。
もし、Yahooが、Googleとの提携を取り止めて、独自の検索結果を提供することになれば… 以前と同じように、Yahooについても考えていかなければならず、SEOも複雑さが増してきます。
デキるのであれば、ずっとGoogleだけを使い続けていてもらいたいのが本音ですよね(笑)
ただ、以下の通り、契約期間は 2年サイクルで、双方の合意があれば契約更新が続くとのこと。ずっと、YahooがGoogleを使い続けるか、逆に、GoogleがYahooに検索エンジンのシステムを提供し続けるか、保障はありませんが、ここまでは継続が続いているので、ひとまず、安心しても大丈夫かと。
Q3: 契約の期間、更新権はどうなっているのか?A3: 検索エンジンと検索連動型広告配信システムの提供をYahoo! JAPANが受ける契約の期間は当初2年ですが、その後Yahoo! JAPANが断らなければ自動的に2年延長されます。それ以降についても双方が合意すれば更新することが可能です。
参照 https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2010/0727a.html
Yahoo以外の検索エンジンは、SEOしなきゃいけないの?!
Yahooは、Googleの検索エンジンを採用しているから、Googleに対してだけ SEOをしていればOKってことは分かったけど、他の検索エンジンどうすんの?
って話になりますが… 結論から言いますと、今は、Googleだけで十分。ってのが答えです。
bingや、infoseek、gooなど、他の検索エンジンに対して、大変失礼な言い方になってしまいますが… 現在の検索エンジンのシェア率を考えると、Googleだけに集中して取り組んだ方が、圧倒的に効率的だからです。
下記は、statcounterと言うサイトで、2017年6月~2018年6月までの1年間における、日本の検索エンジンシェア率を調査した結果。
赤い棒グラフが、Googleで、黄色い棒グラフが Yahooです…
主要検索エンジン | シェア率 |
---|---|
71.22% | |
Yahoo | 23.09% |
bing | 4.86% |
Baidu | 0.5% |
DuckDuckGO | 0.1% |
Naver | 0.06% |
Googleのシェア率は 71%、Yahooのシェア率が、23%でした...
ただ、Yahooの仕組みは、実は Googleのモノでしたよね…。
つまり、実質的には、Googleが 94%のシェアを占めているってことなんです。
他の検索エンジンのシェア率は、全部合わせても 6%程度… その中でも、一番大きいシェア率を占めるのが bingですが、それも 5%に届かないレベル…
現在の Googleの圧倒的な存在感と、利用者数を考えると、失礼を承知で、他の検索エンジンを相手してる暇はない。って言わざるを得ない状態だってこと。
そう、結論からすると、Googleが独占状態の今、Googleだけを相手にSEOに取り組んでいればいいってことです。
仮に、日本人 1億2千万人全員が 検索エンジンを使ってたとしたら... 1億1280万が、Google使ってるってこと…。
ここまで差があると、残りをわざわざ対策するよりゃ、無視しちゃうほうが賢いわな…
さぁ、次は、SEO対策の重要性とメリットについてまとめておくぞ。
-
SEOの重要性とメリットについて
ここまで読んで頂けた方は、きっと、SEOの重要性を感じて頂けているかと思います。 やる気満々になってくださってたら、言うことないのですが(笑) ただ、ここまで、SEOに関する説明は、「リアルビジネスで ...